生まれて 生きて 死ぬこと

大好きだった叔母が 天国へと旅立ちました
お正月には一緒に笑って過ごしていたのに
それは本当に急なことで
誰もを驚かせ 悲しませました
4月には娘さんの結婚式が控えていました
まだ57歳という若さでした
葬儀で訪れた叔母の家のリビングには
小さいころの子どもたちの写真とともに
私の結婚式のときの写真も飾ってありました
「すごく綺麗だったから、大きく伸ばしたから送るね」
って私にも送ってきてくれた写真
こんな大きいの ちょっと恥ずかしくて飾れないなぁ
なんて私が思っていた写真
その大きく伸ばされた写真が
そこにありました
子どもが大好きだったおばちゃん
なかなか子を授からなかったこともあり
私は子どものようにかわいがってもらいました
おばちゃんと過ごした日々
幼いころからの思い出
教えてもらった大切なこと
たくさんたくさん 私の中に残っています
おばちゃん ありがとう
いっぱいいっぱい ありがとう
本当はもっと直接会って言いたかった
また会えると思っていた人に
こんなに突然会えなくなるということ
そういうことがあるのだと
だからどうすればいいと思う?と
おばちゃんが最期に教えてくれたのだと思います
おばちゃん ありがとうね
叔母のお棺の中には
叔母が結婚した時の写真が納められました
とっても美しい 花嫁姿でした
悲しみに暮れる人々を
しばし和ませた写真でした
仏教では生と死は一つのものであるという
表裏一体 つながっているすべてのこと
私の中でおばちゃんは新たに生き始めているようにも思う
「生まれて」「死ぬこと」
それは誰にも訪れる 単なる事実
だけど
そこに付随する様々な気持ちの渦の中にいることが
「生きている」
ことなのだなぁ と感じています
わたしは いま いきている
いまを いきている