少年
森のおはなし 3
【森のおはなし2はこちら】
そうこうしているとともちゃん(ここでは先生って呼ばずみんなともちゃんって呼ぶのです)が
みんなを集めて何かを始めましたよ~

なにかな、なにかな
「この粉はねー、みんなのお母さん達が、みんなが集めたどんぐりから一生懸命作ったどんぐり粉です」
「今日はこの粉で、どんぐり餅をつくりますよー」
みんな興味津々です(私も・・・)
粉を入れて、お水を入れて、焦げないようにかきまぜます
まぜまぜ
まぜまぜ
・・・できたかな?
まぁだまだ
まぜまぜ
まぜまぜ
その脇で・・・
「わ!これ顔が写ってる!」

どんぐり餅そっちのけで
子ども達は楽しそうなものを見つけましたよ
でもともちゃんは気にせずのんびり
まぜまぜ
まぜまぜ
森とおんなじに
静かに、温かく、お鍋と子ども達を見守ります

そのうちに
「あ、どろっと固まってきたよ!」ともちゃんが言うと
「ボクもまぜてみたい!」
「ぼくも!」
「わたしも!」

順番にみんなでかきまぜます

それにもちょっと飽きてきて
みんながまたそれぞれ遊びだしてしばらく経ったころ
「できたよーーー」
できあがったどんぐり餅は、
さっきまで鏡として使われていた大きなバットに
どーん!と盛られておりました


この鍋についたやつがおいしいんだよねぇ
鍋に群がる子ども達
うん、たしかにそこはなんだかおいしいところだ(笑)
そして最後まで残ったのがFくん
お鍋についたどんぐり餅を
一生懸命
それはそれは一生懸命
はがしては食べ
はがしては食べる

みんながお弁当の準備を始めても
はがしては食べ
はがしては食べる

途中でGくんにもおすそ分けしながら
食べる食べる(笑)
さてさて、ごはんの時間のようですよー
つづく
そうこうしているとともちゃん(ここでは先生って呼ばずみんなともちゃんって呼ぶのです)が
みんなを集めて何かを始めましたよ~

なにかな、なにかな
「この粉はねー、みんなのお母さん達が、みんなが集めたどんぐりから一生懸命作ったどんぐり粉です」
「今日はこの粉で、どんぐり餅をつくりますよー」
みんな興味津々です(私も・・・)
粉を入れて、お水を入れて、焦げないようにかきまぜます
まぜまぜ
まぜまぜ
・・・できたかな?
まぁだまだ
まぜまぜ
まぜまぜ
その脇で・・・
「わ!これ顔が写ってる!」

どんぐり餅そっちのけで
子ども達は楽しそうなものを見つけましたよ
でもともちゃんは気にせずのんびり
まぜまぜ
まぜまぜ
森とおんなじに
静かに、温かく、お鍋と子ども達を見守ります

そのうちに
「あ、どろっと固まってきたよ!」ともちゃんが言うと
「ボクもまぜてみたい!」
「ぼくも!」
「わたしも!」

順番にみんなでかきまぜます

それにもちょっと飽きてきて
みんながまたそれぞれ遊びだしてしばらく経ったころ
「できたよーーー」
できあがったどんぐり餅は、
さっきまで鏡として使われていた大きなバットに
どーん!と盛られておりました


この鍋についたやつがおいしいんだよねぇ
鍋に群がる子ども達
うん、たしかにそこはなんだかおいしいところだ(笑)
そして最後まで残ったのがFくん
お鍋についたどんぐり餅を
一生懸命
それはそれは一生懸命
はがしては食べ
はがしては食べる

みんながお弁当の準備を始めても
はがしては食べ
はがしては食べる

途中でGくんにもおすそ分けしながら
食べる食べる(笑)
さてさて、ごはんの時間のようですよー
つづく
森のおはなし 2
【森のおはなし1はこちら】

さてさてしっかりと火がつきましたので、
カレーの材料をどーんといれて、火にかけて
さぁ、おいしいカレーとごはんができあがるまで
今日は何をしましょうか
それぞれの子ども達が
それぞれの森を楽しんでいます
森のようちえんでは
子ども達自身から芽生える育ちを
なによりも大切にしています
だからやたらめったらに大人が声をかけたりすることは
なるべく控えてくださいね、と後から言われたのですが
そのときの私はそんなこととはつゆ知らず・・・
子どもの一員にでもなったつもりで
ねえねえ、何してるの?なんて子ども達の合間をウロウロ
でも
そこから見えてくる子ども達の姿もありました。

「それはなぁに?」
「ヤシャブシ。持ってかえってお母さんにあげるの」
Aくんは大切そうに大切そうにひとつひとつ袋にしまいます
その袋に入ってるヤシャブシとあったかい気持ち。きっとお母さん喜ぶね^^
そうしていたら
Bくんが私を呼び止めました
「ねえねえ」
「?なぁに」

「これはさ、このこれはさ、すべりだいなんだよね」
「へえ」
「こっちのここがこう、のぼるとこで、こっちがわはしゅーっとすべるんだよね、ほら」
Bくんの頭の中では、なんだかものすごいすべり台が出現しているようです
「へぇ、ほんとだねぇ」
「・・・・」
そして気はすんだらしい(笑)


それから別のテーブルではCくんが葉っぱのお店屋さんを開いていましたし
その脇ではDちゃんが、「わたしはお姫様だから、これからパーピー(パーティー?)に出かけるのよ」
とお姫様さながらに話し なにやら用意をしているようでしたし
何人かが共同で作っていたおうち(基地?)は
とってもステキでお邪魔したいくらいでした
そのおうちの外側では
魔法使いが姿を見せたり消したりしていましたよ

「わたし、とべるのよ。うふふ。うふふ。」
子どもって想像力の塊です
誰にも邪魔されず、自分の世界に浸り過ごすことの贅沢さを
大人は少し忘れているのかもしれません
そして森は、静かに、温かく、その力の大いなる手助けをしているのでしょう
森のような大人でありたいな
森の中
ここにも
あそこにも
個性がいっぱい
キラキラしています
つづく

さてさてしっかりと火がつきましたので、
カレーの材料をどーんといれて、火にかけて
さぁ、おいしいカレーとごはんができあがるまで
今日は何をしましょうか
それぞれの子ども達が
それぞれの森を楽しんでいます
森のようちえんでは
子ども達自身から芽生える育ちを
なによりも大切にしています
だからやたらめったらに大人が声をかけたりすることは
なるべく控えてくださいね、と後から言われたのですが
そのときの私はそんなこととはつゆ知らず・・・
子どもの一員にでもなったつもりで
ねえねえ、何してるの?なんて子ども達の合間をウロウロ
でも
そこから見えてくる子ども達の姿もありました。

「それはなぁに?」
「ヤシャブシ。持ってかえってお母さんにあげるの」
Aくんは大切そうに大切そうにひとつひとつ袋にしまいます
その袋に入ってるヤシャブシとあったかい気持ち。きっとお母さん喜ぶね^^
そうしていたら
Bくんが私を呼び止めました
「ねえねえ」
「?なぁに」

「これはさ、このこれはさ、すべりだいなんだよね」
「へえ」
「こっちのここがこう、のぼるとこで、こっちがわはしゅーっとすべるんだよね、ほら」
Bくんの頭の中では、なんだかものすごいすべり台が出現しているようです
「へぇ、ほんとだねぇ」
「・・・・」
そして気はすんだらしい(笑)


それから別のテーブルではCくんが葉っぱのお店屋さんを開いていましたし
その脇ではDちゃんが、「わたしはお姫様だから、これからパーピー(パーティー?)に出かけるのよ」
とお姫様さながらに話し なにやら用意をしているようでしたし
何人かが共同で作っていたおうち(基地?)は
とってもステキでお邪魔したいくらいでした
そのおうちの外側では
魔法使いが姿を見せたり消したりしていましたよ

「わたし、とべるのよ。うふふ。うふふ。」
子どもって想像力の塊です
誰にも邪魔されず、自分の世界に浸り過ごすことの贅沢さを
大人は少し忘れているのかもしれません
そして森は、静かに、温かく、その力の大いなる手助けをしているのでしょう
森のような大人でありたいな
森の中
ここにも
あそこにも
個性がいっぱい
キラキラしています
つづく
人生はゲーム?

大人っていいなぁ
夜にお菓子も食べれるし
夜遅くまで起きててもおばけこないし
会社からお金ももらえるし
大人っていいなぁ
息子がふいにそんなことを言いました
あはは、そうなんだね
あなたたちにこそ言いたいよ
子どもっていいなぁ
そんなことを言いながら
ふと
なんで子どもっていいなぁ、なのかと考える
答えはまだはっきり出てはいないけど
また眠る前にでも考えてみよう
***
そんな息子がこないだサンタさんからもらったのは
「人生ゲーム」
現実はそんなゲームみたいに簡単じゃないのよ
なんてしたり顔で言っておきながら
やっぱり人生って本当はゲームみたいなものなのかもしれない
とも思う
そんなことってありませんか?
大人から見たらうらやましい子どもワールド
子どもから見たらうらやましい大人ワールド
成人式を迎えられた新成人のみなさん
それからすでに大人と呼ばれているみなさん
大人になるというのは
どういう気持ちですか
大人になるということは
どういうことだと思いますか
人生とは
なんだろうかと
思いませんか